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続・the phantom of the opera

そうだ、そういえば観に行ったんでした。
感想は…一言で言うと
ロイドウェバー色ってこんなんだな、って感じ。
もちろん良い意味でも。

音楽進行はほぼ舞台のままだし
同じようにその流れに酔うことはできる
話や台詞にロイドウェバー的脚色を加えたのも
初見の、広いお客様への配慮としては妥当
美術も古い舞台的非現実感があって良い
でも
物足りない。

クリスティーヌは平原綾香的早熟の才能に満ちて
穢れなき、それでも力強い歌声はいかにも…の好み。
エリックは歌の上手さが最優先されたのだろう、
美形すぎたけどかつらが剥がされたらなるほど納得の姿。
ラウルが…老ラウルの方が100倍素敵。
これは好みの問題だとはわかっていても、
どうしても納得いかない強引さと力強さ。
ここまで力強いならばエリックを恐れなくても
クリスティーヌを連れ去ってしまえるはずなのだ。

不変の三角関係のバランスは
ぎりぎりの緊張状態だけが保たせる
ラウルの幼き一直線な愛も
エリックへの羨望、クリスティーヌの揺らぎへの不安
そういった弱さがないと、真実味を帯びない

ある意味でのクリスティーヌのエリックへの愛が
師としてではなく、哀れみでもなく、人間としての愛が
間違いなくそこにあるからこその、困惑や激情
それを描ききれなかったのは誰のせいなのかはわからないけれど
一観客、そしてファンとして
これを「the Phantom of the Opera」の完成形と認めることは
できません。

なんてもったいない。
音楽は緊張と激情と悲哀に満ちているのに。


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